私は、ある一定の年齢に達し、都市で生活するようになると、清涼飲料水を合言葉に素晴らしいコミュニティーを構成できると本気で信じていた。
80年代の10代の田舎者達のほとんどは、きっとそう思っていたに違いない。
自分の年齢と、今いる場所では起こりえない状況が、15秒CMのなかでキラキラと映し出されている。
“さわやかエヴリデイ”なのである。
実際は、何とか都市で生活できるようになっても、侘しくて埃っぽい毎日で、“さわやかエヴリデイ”が嘘であることを体感することになる。
今、全国の若者がこのCMを見ても「キモイ」「ウザイ」の一言で終わりだろう。
そう、世界中が同じ情報を共有している世界では、“さわやかエヴリデイ”が嘘であることがすぐにわかってしまう。
ある商品をプロモーションするときには、田舎者に訴求すれば良かったのだ。なぜなら、人口のほとんどが田舎者だからだ。
田舎者が憧れる物など、都市で生活していれば手に取るようにわかった。
今、田舎者というマジョリティーが消滅してしまったので、単純な方程式ではプロモーションがしにくくなった。