2006/12/12

追悼

2ヶ月も前に注文していた “TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Perfomance 2006.6.24 YOKOHAMA ARENA”のDVDが届いた。 本当はDVDじゃなくて生で見たかったのだが、時間が許さなかった。   高校の頃からのファンで、学校さぼってNHKホールに見に行ったりもした。角松敏生といえば、あの圧倒的な音数の多さから来る音圧だ。すべてが素晴らしいミュージシャンの手から出てくる最高の音の重なり。昔からこの手の大所帯のアンサンブルは多くはないが存在したが、ここまでクオリティーが高いものはそうはない。 テクニック、ハート、音楽への姿勢、すべてがベストなビッグバンドだ。   自分がベースをやっていたこともあって、中でも好きだったのはベーシストの青木智仁だった。 2006年6月12日にこの世を去ってしまい、彼のプレイを2度と聞くことはできない。   このライブは彼が亡くなってから2週間後のものだ。 ステージ上では、メンバーが紹介され、青木智仁の名前もまるでそこにいるかのように紹介される。オーディエンスは全てを知っている。彼が間違いなくそこにいることを。 彼の立ち位置には大きなポートレートとATEIER Zのジャズベースが置かれている。 曲が始まり彼のアンプセットにズームすると、ハートキーのアルミウーファーが激しく振動している。そう、このアンプセットからは、彼が生前に残したベースパートのデータを流しているのだ。だからといって彼のベースパートに合わせて皆がプレイしているわけではない。   音楽という魔法をマスターしたものだけが許される奇跡が見事に記録されたDVDである。   この映像を見るまでは追悼と記したくなかった。 ちなみに私は、ハートキーがブンブン鳴ってるのを見るだけで号泣するのでした。。。